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メッセージ

センターの活動に関わってくださった方々に、質問形式でメッセージをお寄せ頂きました。
ご所属はメッセージ掲載時点のものです。

  • 質問1:津田塾大学女性研究者支援センターに対して期待していることは何ですか?
  • 質問2:学生時代にやってよかったことは何ですか?
  • 質問3:若い世代にメッセージをお願いします。

No.33 村上明子氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 スタッフ・リサーチャー)

村上明子氏

質問1
女性は出産、育児と男性に比べキャリアが断絶する可能性が高く、様々な職場での継続的な成果が求められる研究職を選択するリスクが高いと感じています。女性研究者支援センターには、女性研究者がそのような柵にとらわれることなく研究職を選択できるような社会の基盤を育ててくださることを期待します。さらに、将来的に研究者を職業として選択する女性が増えるような情報などを提供してくださることを期待しています。
質問2
自動車会社のインターネットを活用して広報や情報収集を行うといった部署で、今でいうインターンのようなお仕事をさせて頂いたことが今の私の仕事の基盤になっています。このとき、自分の専攻(専攻は物性物理でした)にとらわれずに自分の興味のある分野を探求したことで、世界が広がった気が致します。今は各会社ともインターンの制度が充実していますので、今の学生の方はそのような制度を活用できて羨ましいです。
質問3
私は、自分の見える範囲だけで判断せず、広い視野で判断が出来るようにいつも心がけています。先生、先輩など自分よりも経験をつんだ方たちや、自分とは違う性質(職業、性別、文化・・・)を持った方たちの意見は大変貴重です。その方たちの視点をかりて大きく物事を捉えた上で、かつ自分らしい決断を出来るようになれば、どのような状況でも強く生きていくことが出来ると思います。色々な経験と様々な人との交流から、自分らしい生き方を見つけてください。

No.34 松尾亜紀子氏(慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 教授)

松尾亜紀子氏

質問1
歴史ある女子大学である津田塾大学は、女性の自立を建学の精神に挙げています。津田塾大学での女性研究者支援が、日本における支援のロールモデルとなることを期待しています。勉強している学生が全て女性であることから、長い目で見ると成功例の社会的波及効果は大きいことが期待できますし、卒業生の社会進出に弾みがつくものと思います。
質問2
「子供」からの脱皮です。高校生までは親の庇護の元に、決まった枠の中で生きてきました。大学生になっても親の支えは必要ですが、自宅を離れ、大学の寮(白梅寮)で生活を始めたことは、貴重な体験となりました。大人としての危なっかしいスタートだったとは思いますが、なんとか脱皮できたと思います。部活動、サークル活動、バイト、読書、友人との夜遊び。いろいろとやりましたが、勉強はもっとしておけば良かったですね。
質問3
大人として、一人の女性として、社会の一員として、地球上で暮らす人類の一人として、自分自身を見直してみてはどうでしょうか。ポジティブな発想で、自分を成長させてくれるチャンスを探し、日々を過ごしてみて下さい。1年後には、あっと驚く自分に巡り会えると思います。人生を楽観的に捉え、でも懸命に努力する。若い力は、なんでも創造できる可能性を秘めています。

No.35 久保真季氏(独立行政法人 国立女性教育会館 事務局長)

久保真季氏

質問1
既にやっておられますが、大学と社会をつなぐ事業をこれからも進めていただきたいと思います。教職員と学生、いずれも、変化する社会の実態を踏まえた上で、キャリアパスを築く必要があります。また、数は大きな力になりますので、引き続き、女性研究者の増加を推進してください。
質問2
大量の読書です。私は法学部でしたが、哲学、心理学、社会学、政治学、経営学等々、いろいろ読みました。そのときにはよく分からなかった本でも、仕事をしている内に「ああ、こういうことだったんだ」と納得することも多く、私のバックボーンとなっています。逆に、英語はもっと真剣にやっておけばよかったと思っています。社会に出てから大金を投じて英語を勉強する羽目になりましたので。
質問3
自分がやりたいことや自信を持てるものなど、若いうちに確定しないでください。自分が面白いと思うことだけではなく、人から押しつけ面倒くさいようなことまで、柔軟な精神で、いろいろチャレンジしてみてください。誠実に勉強し、仕事をし、時に失敗するうちに、自分の得意部分が出来上がっていくものです。

No.36 矢野絵美氏(リコーITソリューションズ株式会社 経営企画本部 経営戦略センター 広報宣伝グループ)

矢野絵美氏

質問1
文系、理系という枠にとらわれず「理文融合」によってお互いの理解を深め、広い視野で物事に取り組むことができるような女性が増えることを期待しています。また、学生時代にはあまり遠い将来のイメージはつきにくいと思いますので、これからも様々な世代・分野の方のお話を聞く機会の提供と、身近なところでは、学生のみなさんと少し上の先輩ロールモデルのみなさんとの接点が増えるような取り組みを是非お願いします。
質問2
大学院に進学して仲間と一緒に研究したこと。楽しく遊んだこと。私は感性工学という分野でモバイル端末を使ったシステムの研究をしていましたが、私達がはじめた研究テーマは後輩たちが受け継いで今も発展し続けています。そしてこの時の経験が今の自分の土台となって仕事や生活につながっています。それから学会発表の合間を縫ってフランスで3週間のホームステイを経験したことは視野を広げる上でとてもよい経験になりました。
質問3
私は人が集まる場所が大好きです。何かに一生懸命に取り組んでいる人たちから刺激をもらって「もっと自分もがんばろう!」と思ったり、時には自分が誰かに刺激を与えることができたり。そしてそこには、こんな分野もあるんだ、面白そうだなというような素敵な出会いもたくさん詰まっています。ぜひいろいろな場所に積極的に参加するようにしてみてください。そして、楽しみながらいろいろなことにどんどんチャレンジしていってほしいと思います。

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