Grace Hopper Celebration of Women in Computing 参加報告
2009/10/3
報告者: 高橋 裕子(英文学科教授、女性研究者支援センター センター長)
来住 伸子(情報科学科教授、女性研究者支援センター プロジェクトリーダー)
9月30日から10月3日までアリゾナ州ツーソンで開催されたGrace Hopper Celebration of Women in Computing(GHC)に参加してきました。グレース・ホッパーという情報科学の分野で歴史的に重要な功績を残した女性科学者の名を冠にしたこの会議、GHCは、技術系分野で働き、研究する女性を支援する目的で、1994年に始まりました。今年はその9回目を迎え、“Creating Technology for Social Good”というテーマで開催された本会議に、1600名を超える人びとが23の国から参集しました。GHCは、昨年度、本センターが招聘したキャロライン・シマード氏が所属しているAnita Borg Instituteという団体が企画・運営しています。
報告者は基本的にすべて女性です。GHCでは、学部生から大学院生、若手研究者から教授、副学長、学長まで、また、就職先を探している大学院生から中堅のプロフェッショナル、そして企業の役員までが同じ場にたって、女性が当該分野で活躍する道を広げてゆくための方策について、様々な位相からのアプローチを展開します。詳しくはオンラインでプログラム(http://anitaborg.org/initiatives/ghc/)をご覧ください。

津田塾大学からは、Networking women in a global contextというパネルに、高橋が司会、来住がパネリストとして参加しました。アフリカから参加する予定のパネリストは参加をキャンセルしたため、慶應義塾大学の宮川 祥子氏にもパネルに参加していただきました。津田塾大学からのパネリスト報告では、文部科学省が女性研究者支援モデル育成を始めた経緯を話した後、女性研究者支援センターで実施してきたプログラムを夏の合宿を中心に紹介しました。会場からは、「日本語を勉強していて、日本に興味がある。日本の学生は、携帯電話をよく使うと聞いているが、携帯電話のプログラミングに興味を持っているのではないか」「日米の大学教員の育児支援はどのように違うのか」などの質問があり、日米の女性研究者の状況の違いについて、興味深い情報交換が行なうことができました。
女性たちのエネルギー溢れるこの空間には、不思議な力を感じました。この会議自体が人工的につくった4日間の女子大学といった、そのようなスピリットで貫かれていました。テクニカル・ウーマンを支援するという理念の下、GHCを組織するAnita Borg Institute代表テレ・ホイットニー氏とスタッフの方々が会議を通じて示された、構想力、組織力、そして何よりあらゆる困難を突破して前に進む力強い実行力に心から敬服しました。









平成20年度文部科学省科学技術振興調整費