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センターの活動に関わってくださった方々に、質問形式でメッセージをお寄せ頂きました。
- 質問1:津田塾大学女性研究者支援センターに対して期待していることは何ですか?
- 質問2:学生時代にやってよかったことは何ですか?
- 質問3:若い世代にメッセージをお願いします。
No.21 緒方明子氏(東京大学大学院 人間環境学専攻 大学院生)

- 質問1
- 貴センターに期待することは2点です。第一に在校生にとって有益かつ最新の情報発信源となってほしいということです。大学というある意味閉鎖された環境では莫大な情報から何が自分にとって有益な情報かを見極めるのは難しく、全体を俯瞰し様々な方向性に対して的確な指針となれる役割が必要不可欠です。情報は一つの武器であり、知見を養うチャンスを増やしてくれます。その役割を様々なバックグラウンドを持つ貴センターの方々に是非担って頂きたいと強く感じます。
- 質問2
- 海外一人旅です。初めて一人で海外に行ったのは19歳の夏でした。アメリカ・メキシコ・中国・インドなどアルバイトでお金を貯めては一人旅の資金に全て費やしていました。この経験で何が身についたか?何かがらっと大きく世界観が変わったかと言われればそれほど大きな変化は正直ありません。しかし一人旅の中で、異国の経済・文化・食など現実を知ることができたこと、日本という国を外から見ることが出来たのは非常に大きな経験でした。一定論調のメディア報道に踊らされ情報を受動的にしか取り入れられない日本の現状に疑問を感じているならば、是非自分から様々な物の本質を捉え現実とは何かを考える機会や経験を積んでもらいたいと思います。
- 質問3
- 私自身2008年に津田塾を卒業し、そのまま大学院に進学したという津田では比較的珍しい経歴かしれませんが、一貫して自分の中で変わらない柱を持ち続けてきたことが今の自分に対して一つも迷いや後悔を生まなかった理由だと実感しています。後輩の方々には自分の枠に捉われない柔軟な人間になってもらいたいということはもちろんですが、その前に今の日本に危機感を感じ平和ボケした環境から一歩外へ踏み出してもらいたいと感じます。
そして出る杭をのばす環境に身を置き、出る杭になってほしいと強く思います。
No.22 秦泉寺久美氏(NTTサイバースペース研究所 OSSコンピューティングプロジェクト 主任研究員)

- 質問1
- 津田塾大学は学部学生さんの就職先が非常によいことから、大学院への進学者が少ない、というお話を聞いております。世の中の状況からすると、先の見通しが良くない昨今では、目前に差し出された好環境に進むのも、ある意味、やむを得ないかと思います。
しかし、人間誰でも、「もう一度学んでみたい」「ひとつのことを探究してみたい」と思うことは一度ならずともあると思います。社会人になれば、経済的にも精神的にも自立し、ゆとりも生まれます。そんなときにこそ、自分の来た道を振り返り、「もう一度・・・」と思うのかも知れません。 社会人に対しても、是非とも津田塾の門戸を広げていただければと思います。 - 質問2
- 勉強も大事ですが、それ以外での経験が、自分の根っこの部分に強い影響を与えたと思います。
混声合唱、ピアノ、茶道のサークル活動においては、コンサートや茶会といったイベントを通じて、皆で力を合わせてプロジェクトを完遂するということを学びました。
米国への1ヶ月間のホームステイでは、10年は進んでいた日常生活レベルや、熱心なボランティアや地域活動、自己が確立している子供達にショックの連続でした。
地方企業への学外実習では、ロケット打ち上げ成功を共有できる機会に恵まれました。当時の実習生仲間とは、20年来年賀状のやり取りをしており、宇宙産業を担う会社の第一線で働く姿に毎年元気づけられています。 - 質問3
- 一度自分の居場所を見つけると、同質性からくる心地良さにかまけて新しいことへの意欲が薄れてしまいがちです。
ここで、一歩踏み出して、多様性(ダイバーシティ)を受け入れることができれば、世界がぐっと広がります。
ぜひ、躊躇することなく、いろいろなことにチャレンジして欲しいと思います。
No.23 今井桂子氏(中央大学 理工学部 情報工学科 教授)

- 質問1
- 大学院生が若手研究者として独り立ちするためには、大学院に在籍しているころから気を付けておくべきことが、いくつかあると思います。もちろん、学位は免許証のようなものですが、それ以外にも分野によって異なりますが、必要なものがいくつかあります。それに気が付かないでいたために、なかなか研究者としての職を得る機会を掴めないでいる人が多いように思います。その情報を伝え、優秀な人たちが研究者として活躍できる場を手に入れられるようにしてあげて頂きたいと思います。
- 質問2
- 大学院では代数幾何学という純粋数学を学んでいたのですが、学生時代という自分の時間が十分にあるうちに、時間をかけなければ理解できない分野に挑戦したことは良かったと思っています。また、影絵のサークルで一緒に過ごした友人とは現在も時々集まり、元気をもらっています。数学の理論も影絵も、今思うと有形・無形の物作りの楽しさを教えてくれたものだと思っています。料理も物作りの一環であり、理科実験だと思っています。
- 質問3
- 仕事に就き、責任ある立場になっていくと、まとまった時間を確保するのが難しくなります。若いうちに、自分の自由になる時間を有意義に使ってください。自分の専門分野を深く掘り下げるとともに、幅広い知識と人間性を身につけて頂きたいと思っています。勇気を持って自分のやりたいことに挑戦し、努力に裏付けられた根拠のある自信が持てるように自分を磨いてください。
No.24 堀江郁美氏(獨協大学 経済学部 経営学科 専任講師)

- 質問1
- 「研究者」と言っても研究者の数だけ異なり、経歴も研究の仕方も考え方も様々です。
より多くの研究者や研究を紹介し、学生達が将来における様々な選択肢や可能性について考える機会を設けて頂けることを期待します。
また、研究者の精神的・肉体的な性差による短所を、性別に関係なく補い合いながら活躍できるような支援をも期待しています。 - 質問2
- 学生時代には、様々なことに挑戦しました。例えば、寮では共同生活をし、委員として寮の自治にも携わりました。また、体育会活動やバイトも精力的にこなしました。
長期の休みには、毎回違う方法で帰省したり、18切符を使って北海道を横断したり、寝袋片手にキャンプ場を巡ってイギリスやヨーロッパを一周しました。様々な困難やトラブルにも直面しましたが、学生時代にしかできない貴重な経験をすることができたと思っています。 - 質問3
- アップル社のCEOであるSteve Jobs氏が2005年にスタンフォード大学で感動的な卒業記念スピーチ(テキスト, 動画)を行いました。その中に人生において点と点を繋いで線を作る話があります。
皆さんも、興味のある様々なことに、失敗を恐れず挑戦し点をたくさん作ってください。
そして、後にそれらの点を線にできるよう頑張って下さい。








平成20年度文部科学省科学技術振興調整費